井の中の蛙/古池寿浩
2014年録音のトロンボーンによる完全ソロ演奏。モノラル録音。
プランジャーミュート、ハーマンミュート使用。拡張演奏によるあたかも環境音のような音楽。
ジャケット右端の矢印方面にCD盤を回すと井の中でオタマジャクシからカエルに。




Duo and Trio / Seijiro Murayama, Toshihiro Koike, Martin Taxt
東京、水道橋にあるCDショップ Ftarri の開店6周年記念CD第一弾。村山政二朗はフランス、パリに住み、ドラムス、パーカッション、ヴォイスを使った非常に個性的な演奏で、ヨーロッパを中心に音楽活動を続けている。
古池寿浩は名古屋在住のトロンボーン奏者。中尾勘二と関島岳郎とのトリオ「ふいご」のリーダー、藤井郷子オーケストラのメンバーでもある。拡張奏法を駆使した即興演奏には定評がある。
マッティン・タクスト (Martin Taxt) はノルウェイのチューバ奏者。ノルウェイの即興・実験音楽レーベル Sofa の共同運営者のひとり。頻繁に来日し日本の演奏家との共演も多く、Ftarri レーベルからは2017年に、中村としまるとデュオCD『Listening to the Footsteps of Living Ones Who Are Still on the Ground』(ftarri-988) をリリースしている。
本CDには、2016年4月23日、村山、古池、タクストの3人が Ftarri に出演した際の演奏を収録。村山と古池のデュオ、さらにタクストが加わったトリオのふたつのミニマルな即興演奏 (どちらも約20分)。3人の音楽性がうまく合致し、生まれた好演。200部限定、通し番号付き。




Astrocyte / Masashi Takashima, Tomoko Kageyama, Tetsu Nagasawa, Toshihiro Koike
福島市在住のドラマー、高島正志は作曲活動にも意欲的で、作曲と即興の間を行くような作品を生み出している。
本アルバムは、2015年3月12日、東京 Ftarri での高島作曲「Attractor」の演奏と、引き続きおこなわれた即興演奏の2曲を収録。
1曲目の「Attractor」は、長沢哲と高島のツイン・ドラムにヴィブラフォンの影山朋子を加えたトリオによる、五線譜、図形、テキストからなるスコアを使った演奏。高島はドラムスのほかに、自らG.I.T.M. と称するエレクトロニクスも使用。長沢のマレットとブラシを多用した表現力豊かなドラミングと、高島のエレクトロニクスの持続音が作り出す茫漠たる音の広がりの中で、影山のヴィブラフォンが大きくフィーチャーされる。
2曲目は、1曲目の3人にトロンボーン奏者の古池寿浩を加えたカルテットによる即興演奏。1曲目と同様のムードを持ちながら、拡張奏法を駆使した古池が強力な刺激剤として作用し、緊張の糸を切らすことのない30分に及ぶ好演を展開する。




Active Recovering Music
大蔵雅彦、徳永将豪、古池寿浩、宇波拓、川口貴大、しばてつ、神田聡、大蔵雅恵
全員、スライド・ホイッスル (1-3) と打楽器 (1)
Active Recovering Music (ARM) は、サックス奏者の大蔵雅彦をリーダーとするスライド・ホイッスル・アンサンブル。メンバー全員が、笛の一種であるスライド・ホイッスルを演奏している。大蔵は2008年に5人編成でARMのデビュー・ライヴをおこない、その後もライヴ数は少ないものの編成人数を変えながらARMの活動を続けてきた。
本アルバムは、2013年2月に東京「Ftarri」でおこなった、8人編成ARMによるそれぞれ15分程度のライヴ演奏3曲 (いずれも大蔵の作曲) を収録。メンバーが奏でる柔らかなロング・トーンが幾重にも折り重なり、厚みを増した音の群れと微妙な音の揺れが深い味わいをもたらす。メンバーは大蔵雅彦、徳永将豪、古池寿浩、宇波拓、川口貴大、しばてつ、神田聡、大蔵雅恵。なお、1曲目では全員打楽器も使用し、時折、打音が聞こえる。




solos vol.2 “BLOW”
15人の管楽器奏者によるそれぞれのソロ演奏。みんな違ってみんな良い。




Septet//2013
金沢在住ヴァイオリン奏者、島田英明主催の集団即興ドキュメント。2枚組CD。



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